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歯が重なり合う「乱杭歯」
乱杭歯
乱杭歯は叢生(そうせい)とも言われ、あごのスペースに対して歯が大きく、並びきれずに重なって生えてしまった状態を指します。歯列不正では最も多く見られるものです。歯が重なり合っており、歯ブラシが届きにくく虫歯や歯周病になりやすい傾向があります。
乱杭歯の原因
乱杭歯になる大きな原因は、第一にあごの発達が未熟であることが挙げられます。硬い食べ物をあまり摂取しないでいると噛む力が弱くなり、あごの成長が促されません。そのため、小さなあごになってしまい、歯が並びきらなくなってしまいます。
また第二に、歯そのものが顎に対して大きいということが挙げられます。こちらの場合は遺伝や生まれつきの原因によるものです。
どちらも顎と歯の大きさが釣り合っていないことで、歯が無理やり出てこようとするため、乱杭歯となるのです。
治療のポイント
顎と歯の大きさのバランスが悪いため、場合によっては1~2歯を抜くことがあります。歯が移動するまでの期間は症状によって個人差がありますが、1~2年半程度と考えると良いでしょう。
一方、表面をごく薄く削り歯を小さくして(0.5~1ミリ程度の範囲)矯正する場合の治療期間は歯の状態や治療方法などで差がありますが、おおよそ1年~2年半が目安となります。